語源こらむ No.1「 -spect(見る)」を学ぶ ✍️ 〜 英単語の暗記量を飛躍的に増やす画期的手法 〜
NEVOS塾長(高等部専任講師)の大河原です!
僕は英単語を暗記することが3度の飯🍚よりも大好きでして、口頭で生徒たちと英単語の確認テストをするときはいつも英単語にまつわる色々なうんちくをいっぱい話しちゃうタイプの厄介な英語マニアです。
そんな英語好きすぎの僕が難解な英単語をたくさん覚えるときに頼みの綱にしているのが語源です!
ごげん【語源/語原】
個々の単語の本来の形や意味。また、個々の単語の成立の由来や起源。
(デジタル大辞泉より)
ということで、唐突に始まりました「語源」を使って英単語の暗記量を飛躍的に向上させるシリーズの第一弾!笑
今日は、数ある「語源」の中でも、僕が英単語の初学者だった頃に初めて「語源」にお世話になることになったモノで、僕が「語源」の素晴らしさに感動と興奮を覚えたモノでもあります。それが、
「-spect(スペクト)」です!
スペクトは「見る」という意味を持った語源でして、「-spect」が中に含まれている英単語は(基本的に)全て「見る」というニュアンスを含んでいます。
① respect(リスペクト)尊敬する
= re(元の方向へ/後ろへ向かって)+ spect(見る)
= 後ろに振り返って見てしまうくらい尊敬している
② inspect(インスペクト)検査する/点検する
= in(中を)+ spect(見る)
= 何かの中を覗き込むようにして見る
③ suspect(サスペクト)疑う
= sus(下から)+ spect(見る)
= 疑いの気持ちを持って、下から見あげる
④ expect(エクスペクト)期待する/予期する
= ex(外を)+ spect(見る)
= 期待して/待ちきれなくて(窓の)外を見る
⑤ retrospect(レトロスペクト)回想/思い出
= retro(昔を)+ spect(見る)
= 昔のことを振り返って見る
⑥ spectator(スペクテイター)観客
= spect(見る)+ or(〜する人)
= 何かを見物する人
⑦ spectacle(スペクタクル)光景/見せ物
= spect(見る)+ cle(モノ)
= 目に見えるものや光景のこと
⑧ aspect(アスペクト)側面
= a(〜に向かって)+ spect(見る)
= あらゆる方向から見えるもの
⑨ prospect(プロスペクト)見込み/見通し
= pro(前もって)+ spect(見る)
= 事前に物事がどのように運ぶが見ておくこと
⑩ perspective(パースペクティブ)観点/見通し
= per(完全に)+ spect(見る)
= 物事を完全に見通したもの
〈上級レベル① spectrum(スペクトラム)残像/像/(眼に見える形で変化していく範囲)
= spect(見る)+ rum(もの)
= 眼に見えるように現れるもの
〈上級レベル② specter(スペクター)幽霊
= spectrum(見えるモノ)+ er(〜する人)
= 眼に見えるように現れる人
↑ 光のスペクトル(spectrum)※日本語ではスペクトラムではなくスペクトル
いかがだったでしょうか。
どの単語も「-spect」を含んでいて、確かに「見る」というニュアンスを含んでいますよね!
英単語を勉強していて「アレ?このspectって部分あの単語にも、あの単語にも使われてなかったっけ?」と疑問に思い、調べたのが僕と「語源」の出会いでした。
スペクトというかこの「語源」の凄さを知って、全く関係ないと思っていたいくつもの英単語が突然、点と点が線で繋がったように感じ、震えたのを覚えています笑
これからも、定期的に「語源」についてまとめていきますので、興味がある方はぜひ、覚えてみてください!
大河原