第一回 ゼロから始める小説読解 解答編
解答
問1 川につくと
問2 例) お母さんに叱られること
問3 恐れ
問4 トゲ
問5 例) 次の試験に向けた希望。
解説
小説を読む際に注意しなければならないことは、「登場人物の気持ち」です。高校受験で使われる文章の多くでは、始めと終わりで主人公の気持ちに変化が起きている場合が多く、さらに大体はポジティブな変化が起きています。それを読み取ることが小説読解への第一歩です。
しかし、気持ちがそのまま書かれていることはほとんどありません。なので言い換える必要があります。
例えば
「今日は晴れると思っていたのに雨だった」
→がっかり
上のように気持ちは直接書かれません。読み取らなければならないのです。
もし気持ちに特化して読解力を向上させたい方は「気持ちを読み解くレッスン帖」で練習してみてください。高校受験でも非常に使えます。
さて、今回の解説ですが
問1
文章を複数に分ける問題では「時・場所」の変化に注目することが大事です。今回は短い文章だということもあり、わかりやすいですね。
問2 問3
そろばんの試験で3回目の不合格だった翔太は心に何かを抱えた状態で裕子に出会います。
家に向かって一歩を踏み出すごとに「トゲ」は大きくなっていることから家に何かがあることは間違えありません。
あとは裕子の言葉から翔太が「お母さんに叱られること」を「恐れている」ことがわかります。
問5
こういった問題は非常に多く、
「どういった気持ちが何をきっかけにどうなったか」ということは気にしておきましょう。
今回の文章に当ててみると
お母さんから叱られることへの恐れ
↓
裕子と一緒に川に向かって思いを流す。
↓
いっぱいだった気持ちに隙間ができ、新たな気持ちが芽生える
そして最後の翔太の言葉から「次への希望」が生まれたことがわかります。
いかがだったでしょうか?
小説読解も慣れが必要です。これから一緒に読み取っていきましょう!