《数学苦手はカンを養え!》数学は将棋のようなもの
こんにちは!理系科目担当の志水です。
唐突ですが、僕は1日に2、3局将棋を指します。
将棋を指していると、先の先まで予想しているわけではないのですが、これはこう指すと攻めが続きそうだといったカンが浮かぶのです。
これを将棋の世界では「直観」と呼ぶようです。
この直観は経験に裏打ちされた感覚で、場数が物を言います。
僕は塾講師であるため日々新しい問題と出会うわけですが、その際、直観が活きるのです。
図形問題を見たときにここに補助線をひいたら解けそうだといった…
将棋と同じですが、この直観は当たるとは限りません。ただここに補助線を引けば問題が解けそうだという感覚は、見たことのない問題に出会ったときに有効なのです。
入試問題は基本初見の問題です。だからこそ直感力が重要なのです。
では先程将棋の直観を養うには場数が必要だと言いましたが、数学の直観はどうしたら養われるのでしょうか?
それはズバリ演習量です。
演習なしで直観は鍛えられません。
数学が苦手だと言っている子どもは直観が養われていません。
言い換えれば演習量が足りていないのです!
しかし、苦手な子どもにその演習をさせることはより苦手を深刻にさせてしまいます。
これは考え方の問題です。
結論から言うのであれば問題を解くという感覚を捨てるのです。
もちろん数学の問題を解くことが嫌いではない子は別です。
しかし、数学が嫌いな子どもはすべからく解けないから嫌いなのです。
であれば解くという問題の根幹を取り除いてあげればいいのです。
将棋における直観は別に勝つことだけから得られるわけではありません。その対局を構成する一手一手の要素から養われて行くのです。
数学も同じです。
その解法の要素を考えることで直観は養われていくのです。
問題を解くことは確かに重要ですが、それは最後でいいのです。まずは問題のパターンを知り、この問題はこうやって解くんだという解法の要素を学びましょう。
そこで培われた直観力は苦手を取り除いてくれるでしょう。
あとは心構えです。
問題を解くのではなく、「直観を養っているんだ」という感覚が持てれば、正解して終わりではなく、その問題の性質、つまりは特徴を理解しようと努められるでしょう。
では今日はこのぐらいで